トライアングルトート / Field tools 2025
2025. 07. 12
Field tools 2025
今年から新たに”Field tools”と題した企画をスタートします。
フィールドと聞くとまず野原だとか野外といった意味を思い浮かべる方が多いかと思います。
もちろんアウトドア的な要素もありますが、領域・分野といった特定の環境を意味する言葉でもあり、本企画では日々制作しているプロダクトよりも更に自由に・特定の人に刺さる製品をスタッフ全員で考えてみよう、といった企画です。
6月後半から7月前半まで4週にかけて数型ずつリリースしていきますので是非ご覧いただけましたら幸いです。
今回は作り手幹太の制作したトライアングルトートをご紹介させていただきます。
ショルダーバッグとしても使える2wayトートバッグ。
革の風合い・経年変化を一番に考えたオーソドックスな形に仕上げました。
完成にいたるまで
この鞄を作っていく中で一番意識したのはフォルムの出し方です。サンプル時は口元を被せる仕様ではなく、切りっぱなしのアールに削ってある形でした。
アイデア出しで考えていた理想の形は早い段階で出せたものの、自分としては納得がいかずざっくりと4パターンほど考えました。
オーソドックスな形なので開閉部分の構造や全体のサイズ感を重視しています。
サンプル段階では中央をドイツホックで留めるのみだったので両端が空いていて中身が丸見えだったのですが、口元を被せる仕様に変更したことによりしっかりと閉じるようになりプライバシー面や防犯面も格段に上がったと思います。
金具を何度も触っているうちにその部分だけへたってきたり、留めづらさを防止するために口元の裏に当て革をしています。
このことで一番意識していたフォルムもより一層際立たせられたところもポイントです。
試作時に苦労した事・工夫したポイント
この鞄は肩に掛けた時に鞄全体が三角形に見えることを意識して作りました。本体がネブラスカでしなやかさがある革なので、使えば使うほどくたっとしていき、より三角形を彷彿とさせるフォルムになるよう仕上げています。
底マチの切り返しには張りのあるブルガロを使用しているので、柔らかな本体とは対照的にしっかりと自立する作りになっています。
留め具はドイツホックのためワンタッチで簡単に開閉できます。口元を被せて留めた時のふっくらとたわむ質感も気に入っています。
ショルダーは2wayで使用することを考え、2.4cm幅にしてあります。両側に舟美をつけ、最短にすればトートバッグとして、伸ばせば斜めがけでショルダーバッグとしてもお使いいただけます。口元がアールがかっていて、斜めがけで背負った時に体にフィットしてくれるので背負い心地も良好です。
僕は通勤時にお弁当・タンブラー・ポーチ・貴重品を入れて使用していますが、マチ幅もしっかり取ってあるので容量的にはまだ余裕があります。
A4ファイルも横向きに入るサイズなので、通勤用の鞄としても使えますし、休日の相棒としても大きさをあまり感じないサイズ感にしてあるので癖のない使い勝手の良い鞄になっています。
シンプルなデザインなため、ビジネスシーンやプライベートなど様々な服装に合わせやすいと思うので、多くの方に使っていただければと思います。
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店頭では先行して企画全12型販売中。オンラインショップは毎週更新していきます。
販売・受注生産期間は8/17(日)までとなります。