レターグラスケース / Field tools 2025

2025. 07. 9

Field tools 2025


今年から新たに”Field tools”と題した企画をスタートします。

フィールドと聞くとまず野原だとか野外といった意味を思い浮かべる方が多いかと思います。

もちろんアウトドア的な要素もありますが、領域・分野といった特定の環境を意味する言葉でもあり、本企画では日々制作しているプロダクトよりも更に自由に・特定の人に刺さる製品をスタッフ全員で考えてみよう、といった企画です。

6月後半から7月前半まで4週にかけて数型ずつリリースしていきますので是非ご覧いただけましたら幸いです。


今回は店長鞍野の制作したレターグラスケースをご紹介させていただきます。

スッキリと折り畳まれたスリムタイプのグラスケース。

柔らかな封筒型を模した形にたどり着くまで試行錯誤を繰り返しました。


完成にいたるまで

普段はコンタクトを付けていて、メガネを持ち歩くのは旅行や帰省のタイミングだけの私にとって出来るだけ荷物を少なくしたいと思ったのが制作のきっかけでした。

ハードタイプのメガネケースはしっかりと保護されて良い側面もあるけど、持ち運ぶ中で邪魔だなと思うことも多かったんです。

まずはメガネを入れていても入れていなくてもスリムであることをコンセプトに取り組みました。

“薄い・スリム”というキーワードから茶封筒をイメージして、張りのあるペーパー感があるように最初はブルガロレザーで展開しようと決めました。

スリムだけどメガネを圧迫しないことを踏まえてほんの少しマチをつける。そう思って実際に作ってみると張りがあり過ぎて物が入っていなくても全体に厚みが出るじゃないか・・・ということに気づきました。

当初は細長い縦型のサイズ感とブルガロを使うことを想定していたので外縫いで作る頭しかなかったんですが、試作用の柔らかい革で作ってみると内縫いの方が折りたたまれた時にコンパクトになりやすいことに気づきました。そこでブルガロからシビラボックスを使うことに変更。妥協ではないけど、シビラボックスで作ってみるとデザインも相まって柔らかさや温かみを感じるものになって、結果この形に落ち着きました。

試作段階の最後の最後に裏面のホック金具がメガネと干渉して傷ついてしまうんじゃないか?と斎藤さんに言われて少し仕様を変更しました。

フラップから覗く半月型のベロにホックを取り付けてから本体へ縫い込むことで、特徴的な顔になるし擦れ傷防止にもなる。ということでありがたくアイデアを頂戴しました。

 


試作時に苦労した事・工夫したポイント

フラップの形やバックスタイルの山なりのステッチ、開口部に波型のカットを取り入れたことで、封筒や手紙をイメージした親しみのあるデザインに仕上げました。

メガネが入っていない状態ならすっきり折り畳まれ、持ち運んでいる時に鞄の中で場所を取らないことがポイントです。

左にメガネを入れていて、右は無収納ですが、パッと見てあまり膨らみを感じません。

メインのメガネとは別に予備のメガネをやサングラスを収納するなど、サブ的な役割でお使いいただくのも良いかと思います。

ソフトタイプのメガネケースなのでハードケースほどの保護力はありませんが、逆にハードケースは持ち運んでいる中でメガネが暴れてカチャカチャしてしまうというプチストレスを感じてしまいます。ある程度圧迫感がある方が安心出来るのはきっと私だけではないはず。同じプチストレスを抱えた方に是非使っていただきたいです。

 


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レターグラスケース / FT-10

店頭では先行して企画全12型販売中。オンラインショップは毎週更新していきます。

販売・受注生産期間は8/17(日)までとなります。