フリーアームクリップ / Field tools 2025

2025. 07. 18

Field tools 2025


今年から新たに”Field tools”と題した企画をスタートします。

フィールドと聞くとまず野原だとか野外といった意味を思い浮かべる方が多いかと思います。

もちろんアウトドア的な要素もありますが、領域・分野といった特定の環境を意味する言葉でもあり、本企画では日々制作しているプロダクトよりも更に自由に・特定の人に刺さる製品をスタッフ全員で考えてみよう、といった企画です。

6月後半から7月前半まで4週にかけて数型ずつリリースしていきますので是非ご覧いただけましたら幸いです。


今回は店長鞍野の制作したフリーアームクリップをご紹介させていただきます。

手作業の多い方におすすめのアームクリップ。

鞄のハンドルをモチーフにした見た目と実用性を兼ね備えたものに設計しました。


完成にいたるまで

私自身、制作の際に袖元が汚れやすいことが気になっていて、腕まくりをしていてもシャツによってはアームホールが大きかったり、素材によってはすぐにずり落ちてしまうことがよくあったんです。アームホールが大きいのは女性向けのオーバーサイズのシャツによくあるので共感してくださる方は多いはず、、。

そこで何かいいアイデアがないか調べていた時に見つけたのがアームクリップでした。(アームベルトとかアームガーターとも言われているみたいです。)

アームクリップは男性のYシャツ用として販売しているものが多く、男性的な見た目や色味が気になっていました。レザーを使用しているものも少なかったので、個人的に作ろうかと思っていた矢先に今回の企画にぴったりなのではないかと思い、商品化することに決めました。

くわえカンやフィッシュクリップと呼ばれている金具探しからスタートしましたが、思い描いた質感のものがなかなか見つからず苦労しました。

サイズも数種類取り寄せて実際に試作したものを見比べつつ、他のスタッフと相談しながら決めていきました。

当初はゴールドとシルバーの2種類で販売する予定でしたが、ゴールドの生産が不安定でシルバーのみの展開になりました。

今回の企画でいくつこの金具が必要になるか・受注生産をする上で安定的に供給できるかどうか、など単純に新作を作るということ以外にも製造から販売までを見通して学ぶことが多くありました。


試作時に苦労した事・工夫したポイント

アームクリップとは両端のクリップでシャツの上下をつまむことで袖丈の調整ができるアイテムです。なかなかニッチな製品なのでこういったアイテムがあることを知らない方も多いかもしれません。

男性がYシャツに装着するのが最もポピュラーですが、普段PCなどの事務作業で袖が邪魔に感じたりする方や、私たち職人のような手元の作業で衣服汚れの多い方にもおすすめです。

光沢の強くないセミマットのような質感のクリップ金具。裏側に刻印を押しています。

実際に私自身が使用している中で、派手になり過ぎずファッションの中でちょっとしたアクセントになっているところがお気に入りのポイントです。

仕事モードに切り替えるスイッチのようにも感じるアイテムですが、派生した使い方で言うとベビーカー本体とブランケットをつなぎ、不意にずり落ちてしまわないように固定するアイテムとしても使えそうです。

アームクリップではあるけど、アイデア次第で使い道が色々とあるので、そういった意味で”フリーアームクリップ”と名付けました。

自分に合った使い方を探してみるのも楽しいかもしれません!


オンラインショップはこちらから

フリーアームクリップ / FT-11

店頭では先行して企画全12型販売中。オンラインショップは毎週更新していきます。

販売・受注生産期間は8/17(日)までとなります。