タッセルピアス / Field tools 2025

2025. 07. 3

Field tools 2025


今年から新たに”Field tools”と題した企画をスタートします。

フィールドと聞くとまず野原だとか野外といった意味を思い浮かべる方が多いかと思います。

もちろんアウトドア的な要素もありますが、領域・分野といった特定の環境を意味する言葉でもあり、本企画では日々制作しているプロダクトよりも更に自由に・特定の人に刺さる製品をスタッフ全員で考えてみよう、といった企画です。

6月後半から7月前半まで4週にかけて数型ずつリリースしていきますので是非ご覧いただけましたら幸いです。


今回は店主斎藤の制作したタッセルピアスをご紹介させていただきます。

シビラボックスのニュアンスカラーが肌に優しく馴染む、シンプルなタッセル付きのピアス。

PLANTとしてはアクセサリーを販売するのはほとんど初めて。2つセットで1組として販売しています。


完成にいたるまで

折角の企画だから普段作らないものを作ってみようと最初に考えていて、ジャンルとしてはアクセサリーを以前から形にしたいと思っていたので今回製作してみました。ただ、ピアスを作ろうと思ったのは企画制作期間の後半でした。

今年の4月に渋谷でイベント出展に誘われて参加させていただいたのですが、その時に何か通りすがりで見ていただいた方にも分かりやすく手に取ってもらいやすいものはないかと考えていて、その時に思いついたのが”ハガワピアス”というものでした。

普段の製作だと廃棄するくらい小さくなってしまった革っていうのが結構あって、企画なんかのスポットで仕入れた革は特にこれが増えやすい。

そんなハガワにスポットライトを当てつつ価格も抑えてお客様に喜んでもらえないかな?というのがこの時の狙いでした。

※ハガワピアスは現在受注や販売はしておりませんのでご了承くださいませ。

その流れでちゃんとしたピアスも作ってみたいという思いが強まっていて。何か良いモチーフはないかと探していた時に、何年か前にお客様からリクエストがあって試作で止まっていたタッセルのキーホルダーが自宅に転がっていました。

そこでこれをピアスにしたら可愛いんじゃないか?と思い今回タッセルピアスという名前で製品化に辿り着きました。


試作時に苦労した事・工夫したポイント

まず初めは大きさに困りました。当然人によって顔の大きさや髪の長さなんかも違うわけだからタッセル金具(“カツラ”って言います)のサイズが選定しきれず。

そんな折に妻がピアスや指輪なんかのアクセサリーが好きだから、色々と意見をもらってとりあえず仕入れに行ってみました。

幅や高さがちょうど良さそう!と思ったものにタッセルの革を切り出してつけてみると結構すんなり形にはなったんです。けどいざ耳につけてみてもらうと凄い大きく感じて、いろいろ試してみると長さが0.5mm違うだけで印象が全く異なりました。

柵の多さ・細かさや幅でも印象が変わるので、ゴツゴツしたものや華奢なものも出来つつ、なかなかに苦戦しました。

とはいえ、ベースの形は出来たのでそこからはミリ単位で自分が気持ちいいと思えるバランスに仕上げていくだけでした。

時間はかかるけどとても地味な作業。実はタッセルの切り込みも幅は決めていて、なるべく端はまっすぐに切っています。全部手仕事で細かいことだけどこれを意識するのとしないのとでは仕上がりがかなり違います。

タッセルの後はピアス部分。これも大いに迷ったんだけどシンプルにタッセルを際立たせたかったから細めの輪っかにはしようと思っていました。

輪っかの大きさも色々試してみて、大ぶりすぎると体を動かした時の揺れが激しくて邪魔くさいし、小さすぎると顔に近くてうっとおしい。そんな煩わしさがないくらいに感じる中間の大きさを選んでいます。あと金属アレルギーの方もいらっしゃるかと思ったのでチタン製にしました。

ミシンを踏む工程もないし刻印を入れるスペースもないから台紙を作ってみたんだけど、トータルで見るとやっぱり普段と気分の違う製作でした。

夏場は革鞄が重たく感じるけど、ピアスなら革モノとしても気兼ねなく使えるかと思います。

涼やかなシビラボックスで作っているし軽いから顔周りのアクセントにもぴったりだと思っています。

 

鞍野がアクセサリーボックスを作っていたのでセットで揃えるのもおすすめです。


オンラインショップはこちらから

タッセルピアス / FT-8

店頭では先行して企画全12型販売中。オンラインショップは毎週更新していきます。

販売・受注生産期間は8/17(日)までとなります。