ハンギングワンショルダー / Field tools 2025
2025. 07. 2
Field tools 2025
今年から新たに”Field tools”と題した企画をスタートします。
フィールドと聞くとまず野原だとか野外といった意味を思い浮かべる方が多いかと思います。
もちろんアウトドア的な要素もありますが、領域・分野といった特定の環境を意味する言葉でもあり、本企画では日々制作しているプロダクトよりも更に自由に・特定の人に刺さる製品をスタッフ全員で考えてみよう、といった企画です。
6月後半から7月前半まで4週にかけて数型ずつリリースしていきますので是非ご覧いただけましたら幸いです。
今回は店長鞍野の制作したハンギングワンショルダーをご紹介させていただきます。
さっとかついで気軽に出かけられるワンショルダー型ボディバッグ。
ボンサックのようなワイルドなテイストをPLANT流に再構築しました。
完成にいたるまで
今回の企画が始まった時に”鞄を絶対に作ろう!”と思っていて、6月のリリースに向けて季節的にもTシャツにサクッと背負えるボディバッグを試作することにしました。
私自身ドロストポーチ(PO-3037)やもう廃盤になってしまったドロストバッグ(旧HB-309)が好きでずっと使っているので、巾着型で立体的なフォルムのボンサックをイメージしたボディバッグを目指しました。
サイズ感は600mlのペットボトルが入る高さに設定し、縦横比のバランスが取れるよう試作品を作りながら調整していきました。
立体的で柔らかなフォルムにするためにタックを入れることは決めてたんですが、どういう形にしようかが悩みどころでした。
タックを徐々に大きくしていくフォルムは定番のキャンディペンケース(PC-3030)を参考にしていて、段階的にひだの出具合を少しづつ調整しながら理想のコロンとしたフォルムを探ったのですが、これに関してはスケッチブックに向かってうんうん悩むより手を動かした方が早かったですね。
当初はサイズ感も小さめで想定していて内ポケットはつけない予定だったんですが、自分で試作品を使ってみたら”やっぱりスマホを取り出せるポケットが欲しい!”と感じて追加しました。
全体的な仕様が決まり、本番のシビラボックスで作ってみてからも何度かミーティングをしつつ隙間を割いて斎藤さんに相談の日々、、、。
思いのほか、金具を使わないシンプルなものになったので、それならいっそ金具を一切使わない方が良いかも?となり、ショルダーの調整金具を廃止して結びで調整するアナログな仕様に落ち着き完成に辿り着きました。
試作時に苦労した事・工夫したポイント
柔らかな革質なのでたくさん入れていてもふっくらして可愛く、荷物が少ない時もくしゃっとした巾着のフォルムが良い塩梅になるようにバランスよく作っています。
絞り部分の幅の調整やショルダー紐を本体へどう取り付けるかを部分的に試作し、体へのフィット感を確かめながら進めていきました。
体へのアタリが良くなるよう、底と胴部分を一枚革で作ることを目標にしたことで底部分をどうやって立体的に組み上げるか何度も試作を繰り返しました。
体に当たる部分はタックを小さく、外に向かって段階的に大きくタックを作ることにより過度な立体感は出さずコロンとした丸みのあるフォルムに仕上げました。
内ポケットは鞄本体の筒状のフォルムに合わせて少し湾曲した仕様にしています。これによって容量を圧迫せず、巾着を絞ってもポケットがたわまずにすっきりと馴染む使い勝手の良いものになりました。(とても細かいけど結構違います!)
スマートフォンや鍵、ICカードなどすぐに取り出したいものの収納にもぴったりです。
小さいながらも見た目以上の収納力があります。財布・キーケース・スマートフォン・ポーチ+ペットボトルで十分な方にはぴったりで、男女問わず荷物を少なく持ちたい方におすすめです。
ショルダーは結び目を自由に調整できるので、女性や小柄な男性なら斜めがけができるし、ボンサックのように肩掛けでお使いいただく場合ならどなたでも使いやすいサイズ感になっていると思います。私の場合は肩掛けはもちろん、斜めがけするときは10cmほど短く結んでいますので参考にしてみてください!
ちなみに棚ぼたではありますが、、着用写真を撮影している時にナップサックとしても使える事を発見しました!
金具を使用しない事で、上品というよりはカジュアルな見た目になっています。
スポーティーにさくっと肩にかけて使うもよし、コロンとした可愛らしいフォルムをしているので、斜めがけにして巾着型のボディバッグとして普段のお出かけに使って欲しいです!
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店頭では先行して企画全12型販売中。オンラインショップは毎週更新していきます。
販売・受注生産期間は8/17(日)までとなります。