サンプル / バッカストート
2020. 11. 27
本日はアトリエショップで販売している革×生地の異素材トートバッグをご紹介します。
普段はオールレザーのみの商品展開ですが、気分を変えて手持ちの軽い鞄を製作しました。
本体部分にはバッカスという生地を使用しています。
元々、酒袋として使われる布で日本酒のもろみを絞る時に使われていたそう。帆布と同じ平織で作られており、丈夫で柔らかな質感に加え独特の色ムラと質感が特徴です。
そんなバッカス生地にさらにパラフィンワックス加工を施しています。ロウを塗って熱で溶かし、表面に膜を張ることで防水効果を持たせながら程よくパリッとした質感に仕上げました。写真では分かりにくいですが、シワが出来て白い筋が出ているのはロウの成分が浮き出している事によるもの。
生地自体はもちろんロウも天然成分で作られているため、革と同じように経年変化を楽しめる素材になっています。
実際に昔使われていた酒袋との比較。
全く同じ色合いではありませんが退色してくたっとした質感が伝わるでしょうか。擦れた不均一な表情がまた良い雰囲気を出しています。
そんなバッカス生地と近い柔らかさを持ったネブラスカを底やポケット、取手など負荷のかかりやすい部分にポイントで使用しています。
三角形のマチ構造がチャームポイントです。
取手はネブラスカを二枚重ねにしているので表裏共に柔らかく持ちやすい質感。
ポケットは24cm×15cmなので財布やスマホの収納に便利です。
内部は潔くポケットなしの一部屋構造。全体のサイズは横幅34cm、高さ45cm(取手含む)、奥行き12cm
取手を除けばほぼ正方形に近いA4ファイルサイズです。ざっくりとお使い下さい。
着用:男性
着用:女性
男女共に使いやすいクラシックな手持ちトート。
革と一緒に一味違う経年変化を楽しみたい方は是非