エイジング / ポータブルシューホーン(アラスカ-アイボリー)

2021. 01. 14

PLANTでは植物タンニンなめしの革を一枚ずつ厳選して使用しています。

特徴はなんといっても使うほど経年変化を感じられる事。本日はアラスカを使用したポータブルシューホーンのエイジングをご紹介します。

Portable shoehorn / KH-1012

現在、オンラインショップで販売しているレパートリーの中で唯一アラスカを使用している品番。

アラスカのアイボリーに関しての問合せが増えてきましたのでこちらを例にご紹介します。

アラスカレザー / アイボリー

左 : 6ヶ月ほど使用 右 / 店頭在庫

アラスカの特徴は銀面(革の表側)にたっぷりとワックスが乗っている事。バケッタ製法で作られている革ですので内部にもオイルが多量に含まれています。

使い始めはアイボリーやオフホワイトのようなくすんだ白色をしているのですが厳密に言えばこちらは革の色というよりもワックスの色味というのが正確かと思います。革の色自体はベージュのようなヌメ革に近い色味。これがワックスの白さと相まって複雑な質感となっています。

裏側です。表側に比べるとそこまで差はありません。

これは表側に親指を当てて裏側は指を添えて使用している為。

クロースアップしました。新品と比べると白のステッチが目立っており、別の色のように感じます。

根革のフチは触れる事がないのでまだワックスが残っています。刻印も指で触れている為馴染んできました。

左上 : バタフライウォレット 左下 : スクエアウォレット

個体差の激しい革ですので他の店頭在庫とも比べてみました。一枚の大きな革を広げるとスムースな部分とシュリンクのある部分が混在しています。オーダーの際にある程度は質感をご指定いただけますが確実ではない事ご了承ください。

こちらが参考になりましたら幸いです。

また他のエイジングサンプルも進行していますので改めてご紹介させて頂きます。