エイジング / ダブルジップウォレット(ブルガロ-ブラウン)

2020. 10. 12

PLANTで扱っている革は全て植物タンニンなめしという製法で作られています。

“なめし”という言葉に聞き馴染みのない方が大半だと思います。世の中に流通する多くの革製品は合皮であったりクロムなめしと呼ばれる物なのですが、植物タンニンなめしの大きな特徴は天然由来の成分を主原料とし、環境に配慮された製法である事。そして使うほど手に馴染み、艶が出る。経年変化を楽しめる物であるという事です。

革の雑学については語り始めると長くなりそうなのでまた別の機会に。

 

今回はPLANTで扱う革はどんな経年変化をするのか紹介しようと思います。

スタンダードなL字型の長財布、ダブルジップウォレットです。

仕事用に10ヶ月ほどこちらのブラウンの色味を使用しました。私の場合、仕入れの際に下町の金具屋さんに伺うと現金決済のみの場合がまだまだ多く、領収書もかさばってくるので仕事財布は多収納である事が必須だったりします。

こちらの財布はロスティバーレ社のブルガロという革を使っています。

ブルガロ / 上ブラウン 中ダークブラウン 下ブラック

 

財布は手で触る回数が必然的に多くなるため、表面の変化が早い事が多い印象。

もちろん個人差はあるのですが、デニムのお尻のポケットに入れていたりすると摩擦で更に早く変化します。過去に友人がこのブラウンの色味を使用して1年でダークブラウン程まで色が濃くなっていた事があり、その時は驚きました。

こちらの財布は鞄に入れて持ち歩く事が多かったのですが、1度雨で濡らしてしまい水染みを目立たなくするよう1度オイルを塗っています。

上 / 新品 下 / 10ヶ月使用

1年も使用していませんが毎日ハードに使っていたので明らかに濃くなっているのが見て取れます。

鞄の中で他の収納物と擦れてまばらに濃くなっています。

薄い擦れは水に濡らして硬く絞った布で拭くと目立たなくなりますがあえてそのままで撮影しました。

新品

10ヶ月使用

中身はそれほど触れていないのであまり変わっていません。写真ではお伝えしづらいのですが、質感としては新品のハリと比べて少し柔らかくなっています。

 

 

使った物の変化は自分の性格を表しているようで少し恥ずかしい気もしますが、私自身も渋く貫禄が出る歳の取り方をするのが理想です。

 

お店に立ち寄った際は皆様の革製品も見せて頂けると嬉しいです。

 

それでは。