エイジング / スクエアウォレット(ツイスト-グレー)
2020. 11. 7
PLANTで扱っている革は全て植物タンニンなめしという製法で作られています。
今回はツイストレザーのグレーがどういった経年変化をするのかご紹介しようと思います。
使用したのはスクエアウォレット。お札、小銭、カードをバランスよくコンパクトに収納できる二つ折り財布です。
出来るだけ変化するように肌身離さず毎日使用していました。使用したのがサンプル段階だったので少しサイズが小さめです。

左 : 10ヶ月使用 右 : 新品
スクエアウォレットのグレーを10ヶ月ほど使用したのがこちらです。
使い始めはニュートラルなグレーなのに対し、チャコールがかったような色味に変化しました。

開けた状態です。使用する時以外は直接触れないため、あまり変化していませんがややくすんできているのがわかります。
新品時のミシンの踏み跡(ステッチ横の濃くなっているライン)は馴染んで消えています。

さらに小銭収納部を開けた状態。コインポケットのフタの折れ目に小銭が当たって焼けたような色味になっています。

クロースアップしました。表側の色ムラは元々あった表情ですが小傷は使用していて擦れた後です。
使い始めは色のあっていたグレーステッチが白っぽく見えるほど。

小銭入れ部分はよく触るボタンの位置が濃くなっています。金具部分も少しやれて雰囲気が出ています。

たまにお尻のポケットに入れて座っていたのでステッチ跡がついています。ブルガロのようなスムースレザーではここまでくっきりと跡が出るのに時間がかかります。そのことからツイストが繊細な革であることがわかります。

刻印がしっかり入ったままの状態。グニャグニャ曲げたり伸ばしたりなど、使い方によっては刻印が薄くなってしまうのでご注意ください。

コバ(革のフチ)が少し毛羽立ってきています。市販の革用オイルを布に含ませてなぞってやると毛羽立ちを抑えることが出来ます。オイルメンテナンス等もご来店時にお手伝いしますので遠慮なく仰ってください。
こちらが経年変化の参考になりましたら幸いです。
また他の使用品がいい具合にエイジングしましたらご紹介します。